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【築20年×太陽光】初期費用を抑えるには?パネル4.6kW・蓄電池9.9kWhを選んだ論理的根拠

【連載】築20年住宅への太陽光・蓄電池・エコワン導入記

【築20年×太陽光】初期費用を抑えるには?パネル4.6kW・蓄電池9.9kWhを選んだ論理的根拠

前回の備忘録で公開した「1年間(8,760時間分)の1時間単位の電気使用量」を使い、どのように太陽光パネルの枚数と蓄電池の容量を決定したのか。その判断ロジックを記します。

結論は、「太陽光パネルは南面のみ(4.675kW)」と「蓄電池は中容量(9.9kWh)」。 なぜ太陽光パネルは「北面」を諦め、蓄電池は「最大容量」を選ばなかったのか。本備忘録では、その判断をした明確な予算額を意識した投資対効果の計算について記します。


目次


築20年の住宅の屋根に設置された太陽光パネル(カナディアンソーラー製)


太陽光パネル:なぜ「南面のみ」で十分と判断したか

我が家の屋根は南と北を向いた切妻屋根です。施工会社の提案は以下の2択でした。

メーカ 設置箇所 発電容量 予算評価
案1 長州産業 南面+北面 6.042 kW 予算額を大幅超過
案2 カナディアンソーラー 南面のみ 4.675 kW 予算額以下の可能性有

案1は公的な補助金を差し引いた後の実質的な支払額である予算額250万を大幅超過していたので、案2の「南面のみ」で太陽光発電が可能な昼間帯の使用量を賄えるか検証しました。

発電量と最大使用量の比較(南面 4.675kWの場合)

施工会社から提示のあった太陽光モジュールのシミュレーションデータから得た「南面のみ(4.675kW)」の発電量(①)と、「1年間(8,760時間分)の1時間単位の電気使用量」から得た昼間帯に使用した最大使用量(②)と、その差(つまり余裕)(①-②)の関係は以下の通りでした。尚、すべて一日あたりの値です。

支払 平均発電量
(日) kWh①
昼間帯使用量
(日) kWh②
差(余裕)
(日)kWh ①-②
1月 17.5 4.7 12.8
2月 16.6 4.3 12.3
3月 18.9 6.4 12.5
4月 19.8 5.5 14.3
5月 22.4 5.2 17.2
6月 18.1 5.7 12.4
7月 20.6 6.7 13.9
8月 20.9 9.6 10.3
9月 16.8 6.9 9.9
10月 14.2 4.6 8.6
11月 13.7 3.8 9.9
12月 14.9 3.7 11.2

最も条件の悪い10月でも「差8.6kWh」と平均発電量が最大使用量を大きく上回ります。そして年間を通じて殆ど10kWh余ります。 この「余裕分」は蓄電池への充電や売電に回せるため、高額な費用をかけてまで効率の落ちる北面にパネルを載せる必要はないと判断しました。


蓄電池:コストパフォーマンス最高の「9.9kWh」を選択

太陽光パネルをカナディアンソーラーにしたので、同社の蓄電池とすることとしました。 蓄電池は夜間帯に使うので、前記事より、「1年間(8,760時間分)の1時間単位の電気使用量」中の「夜間帯」を以下抜粋します。

支払 夜間
最大
kWh
夜間
~5
kWh
夜間
~6k
Wh
夜間
~7
kWh
夜間
~8
kWh
夜間
~9
kWh
夜間
~10
kWh
夜間
~11
kWh
1月 10.2 6日 8日 14日 2日 1日
2月 9.3 14日 14日 3日
3月 9.1 4日 17日 6日 1日
4月 7.3 1日 23日 7日
5月 7.1 2日 19日 8日 1日
6月 6.1 6日 23日 2日
7月 7.3 7日 19日 3日 1日
8月 9.7 1日 12日 12日 3日 2日 1日
9月 8.7 6日 12日 7日 6日
10月 9.0 8日 14日 7日 1日
11月 7.7 5日 22日 4日
12月 8.1 2日 11日 16日 1日

カナディアンソーラ社の蓄電池容量は6.6 kWh、9.9 kWh、13.3 kWhの容量があります。推奨容量は、停電時の非常用電源確保と電池の劣化防止を両立する一般的な下限値です。その容量単位のポイントは以下となります。

容量ラインナップ 推奨容量(90%) ポイント
6.6 kWh 5.9 kWh 冬場の夜間はまったく容量が足りない
9.9 kWh 8.9 kWh 最適。冬の数日を除きほぼカバー可能
13.3 kWh 12.0 kWh 全日カバーできるが春秋はオーバースペック、価格差50万弱に見合うメリット薄

「冬の数日」のために50万円弱を払うか?

1年間(8,760時間分)の1時間単位の電気使用量」によると、夜間の使用量が9kWhを超える日は支払い月1〜2月のわずか数日です。 「その数日のために50万円弱を払って13.3kWhにするより、普段使いで最も効率よく使い尽くせる9.9kWhにする」こととしました。


まとめ:「なんとなく」を「数字」に変える

施工会社のシミュレーションだけでは、おそらく「安心のために」とオーバースペックとしていたでしょう。しかし、自らデータを分析したからこそ、自信を持って「南面のみ(4.6kW)・蓄電池(9.9kWh)」という選択ができました。

次回は、このシステムを実際に導入した工事の様子と、運用のリアルをお伝えします。

次の記事: 【導入・運用編】工事内容から設定値、1ヶ月後の「答え合わせ」まで公開